相場における「大衆心理」を読み切る

以前、同じテーマについて記事を書いたことがあり、その記事を読まれた方もいるかもしれませんが、その記事の内容をまず手短にご紹介してから、話を進めていこうと思います。

「どうして、自分が買うと価格は下がり、自分が売ると、価格は上がり始めるのか」

なんだか解答が見つかりにくい永遠の難問のように聞こえますが、実はちゃんとした解答があります。

大多数のトレーダーは、自分の意思で売買ポイントを決めて売買したつもりであっても、実はその行動は、「大衆心理の中に飲み込まれている」のです。

相場とは、「大多数の人たちよりも先に買って、大多数の人たちよりも先に売らなければ利益を上げることができない」世界なので、「大多数と同じ」になるというのは「負け組投資家」になることなんです。

大衆心理について軽く説明しておきます。「大衆心理とは、チャートの値動きを形成しているもの」なのです。つまり、みんなが一斉に同じ方向に向くのは、大衆心理の影響によるものであり、自分も大多数の一人として飲み込まれてしまうことは「相場では勝てない」ことを意味するのです。

投資の神様と呼ばれており、1兆円以上の資産を持つジョージ・ソロスはこう言っています。

「大衆(大衆心理)は常に間違っている」と。

ソロス先生いわく、「大衆投資家)は常に何の根拠もない「感覚」で投資をし、常に損をしており、大衆が「負け組投資家」と言われる人たちであり、「大衆投資家」の中から抜け出さない限り相場の世界で成功することは不可能」だと言ってます。つまり、大衆投資家から抜け出すことができれば、損失を抑えながら着実に利益を積み上げることが可能となる、と言っているのです。

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